先日(6月19日)、6月のボランティアミーティングを行いました。
パートナー団体についての情報や日々の活動で改善できることなどを、
ボランティアの方々と共有しました。
(ボランティアミーティングの様子)
その中で一番大きな話題は「運営資金」についてです。
フードバンクは無償性の原則(企業・個人の方から無償で食品を寄付していただき、
無償で各種福祉団体・施設へ配布する)のため、
運営資金を得ることが大変難しいのが現状です。
この運営資金の問題は、全国のフードバンクでも共通の課題です。
-------------------------------------------------------------------------------
毎日新聞 2014年06月19日 地方版
フードバンクちば:困窮者支援の市民団体、運営危機
-------------------------------------------------------------------------------
フードバンク活動は主に企業・個人の方からの寄付によって成り立っています。
しかし、この寄付がなかなか集められません。
例えば、東日本大震災への寄付額は約 6,000 億円、寄付者 は 8,512 万人
(日本ファンドレイジング協会寄付白書2012より)というデータがあります。
一見するとNPOへも寄付金が集まっていそうな気がします。
しかし、「被災地への見舞金となる赤十字等を通す義援金は3,500億円ほど集まったが、
NPO等への支援金は300億円でその9割が3団体に集中している」という意見もあります
(言論NPO 東日本大震災における寄付金の偏在について より)。
実際に寄付をする側からすると…
「どこに寄付したらよいかわからない。」
「寄付したお金がどのように使われるのかわからない。」
「そもそもNPOの活動がよくわからない。」
「調べてみても同じような活動をしている団体が多くあるし、どこが信用できる団体かわからない。」
つまり、「NPO=よくわからない」
だから寄付先が偏ってしまうのは、仕方がないと私は思います。
NPOが広報を苦手とするのは、
普段の活動にかかりきりになり広報まで手が回らないからだと思います(私もそうですから)。
ところで、私がある団体の助成金説明会に参加した時のことです。
その団体は一般市民から寄付を集め、さまざまな福祉団体に分配しています。
質疑応答の時間にあるNPOスタッフの方から、
「集まった寄付の分配先が偏っている。お金が沢山あって特に困っていないのに、
昔から寄付しているからという理由だけで、わかりやすい団体へ寄付されている。
これは既得権益ではないか!」
それに対して、その団体の職員の方からひと言。
「NPOは何をやっているのか、よくわからない!」
・・・申し訳ありません。
「NPO」という言葉は今では、中学校や高校の社会の教科書にも出てきます。
しかし、その活動実態は一般の方にはあまりよく知られていません。
だからこそ、
・どんな活動をしているのか?
・寄付金がどのように使われるのか?
・信頼できる団体なのか?
などを積極的に伝えていこうと考えています。
ちなみに、私たち2HNは
「まだ食べられるにも関わらず捨てられてします食品が、
年間500~800万トンも日本で発生している食品ロス問題」
「日本の相対貧困率は16%であり先進国の中でも高いレベルであるが、
まるでおばけのように見えづらい貧困問題」
これらの社会的課題をフードバンク活動
(まだ食べられるにも関わらず捨てられてしまう運命の食品を企業・個人の方から提供していただき、
生活困窮者を支援している団体・各種福祉施設へ配布する)いわゆる「食のつなぎ役」)
を通じて解決するために東海地方で活動しています。
頂いた寄付金は食品を引取り配送するためのガソリン代や倉庫代、
冷蔵庫を動かす電気代等として使わせていただきます。
1,000円の寄付金で約10,000~20,000円分相当の食品を、
必要としている方々へ届けることができます。
ご支援いただける場合はコチラからご連絡ください。