2016年2月5日金曜日

フードバンクが、なぜ?食品の寄付を断るのか。

こんにちは、事務局の山内です。
2HNでは2012年に食品の取扱量が前年と比較して、3倍にまで急増しました。



そのひとつの要因として、東日本大震災の影響が挙げられます。

あの大災害が起こり「何かしなければいけない!」と感じたのは個人だけではなく、企業もそうです。様々な食品関連企業があの時、被災地へ食品を届けました・・・・。

そして、数年が経ち食べ物の支援が必要なほどの緊急事態が一段落した際、
「この自分達のお客さんが住む地域社会に対しても、何か貢献できないか?」と多くの企業が考えました。

そこで見つけたのが、「フードバンク」でした。
自分達の本業(食品をつくる、食品を運ぶ、食品を販売する等)を通して地域に貢献できる。
そう考える企業が増え、2HNと連携する企業も増えました。

そして、今では年間約100社の食品関連企業と連携するまでに活動が広がりました。2HN協賛企業一覧


さらに最近では、これまで繋がりの無かった業種との連携が広がっています。
例えば・・・・事務所近くにある焼肉チェーン店は、平日の昼間営業していない時間に駐車場を使わせてくださっています。

また、ある運送会社は2HNの代わりに企業倉庫へ食品を引取りに行っていただいています。

また、ある引越会社は、個人支援に使う段ボールを寄付してくださいます。

このように、フードバンク活動は食品メーカーや福祉団体だけではなく様々な方々の連携により成り立っています。

そして、特に今特に、税理士に助けていただきたい。

2015年3月に私たちは認定NPO法人を取得しました。これにより企業・個人が当団体へ寄付した場合、税金が優遇されるようになりました。国税庁ホームページ

しかし、私たちがこの仕組みを上手く活かしきれていません・・・。

フードバンクに対するニーズが高まっている、現在。様々な相談窓口から連日のように、「生活に困っている人へ食品を届けて欲しい」と連絡が来ます。また、企業からも連日のように、「うちの食品を受け取って欲しい」と連絡が来ます。

しかし、その声に応えきれず断る場合があります。その理由はフードバンク団体の運営が安定していないためです。

セカンドハーベスト名古屋では、食品関連企業から無償で食品を引取り、福祉施設・団体へ無償で配布し、運営資金は様々な企業や市民からの寄付から得ています。

とはいえ、一時、2HNでは収益の約8割を助成金に頼る不安定な財政状況でしたが、その割合は現在では大きく減っています。
その要因として、フードバンク活動の認知度向上により、個人の方からの寄付が増えてきたためです。

そこで、今後は行政との連携や自主事業を含め様々な収益を得る方法を模索・実践しつつも、
まず今年は認定NPO法人を取得したことよる税制優遇の仕組みを上手く活かし、企業・個人からの寄付をいただける仕組みを創りたいと考えています。

フードバンク団体の活動が安定することで、まだ食べられるのに捨てられる食品が有効に活かされ、生活に困っている人へ食品を届けることができます。
是非税理士、企業の会計に関わる方のご支援よろしくお願いします!