今回は、NPO法人・てとりんが営む家族介護者支援センター・てとりんハウス
(愛知県春日井市)に訪問させていただきました。
(てとりんハウス外観)
多様かつ深刻な問題に直面している家族介護者の支援を行っているめずらしい団体です。
平成26年からは、家族介護者の支援を専門に行う常設の拠点、「てとりんハウス」を開設して、
①ケアラー&認知症カフェと②暮らしと介護の情報コーナーを運営しています。
(カフェスペース)
(介護と暮らしの情報コーナー)
カフェでは、モーニングを7:30~11:00、ランチを11:30~14:00まで提供されているとのこと。
お伺いしたのはお昼時の12時前にも関わらず、
すでに10名程度のお客様がカフェでお食事を楽しまれていました。
その日のランチメニューは、鯖の味噌煮と鶏のから揚げの2種類。
500円にも関わらずボリュームがあり、副菜も複数そろっていて、
味も内容も大満足でした。
(ランチのから揚げ定食)
家族で介護を行っていると、食卓には低カロリーの食事が並びがちのため、
揚げ物もメニューに意識的に組み込んでいるようです。
そういった経験者ならではの配慮が、利用者の方にも喜ばれているようでした。
セカンドハーベスト名古屋からは、調味料や調理素材を提供しており、
カフェの食事などに利用いただいています。
なお、てとりんハウスでは、定期的に医師や薬剤師、ケアマネージャーによる相談会や、
歌声カフェ等を開催されていて、介護者の方を様々な角度からサポートされているのが伝わってきました。
「外では話しにくいような介護の悩みも、てとりんハウスでは相談ができて心が軽くなる」
といったような、利用者の声もあるそうです。
家族介護はこれまで家庭内の問題とされてしまうことが多く、
内に閉じこもってしまう傾向がありましたが、
こういった家族介護者をサポートする場は今後ますます重要になるのではないかと感じました。
-------------------------
・法人名:NPO法人てとりん
・活動拠点:家族介護者支援センター・てとりんハウス
・住所:愛知県春日井市篠木町2-1281-1 ポプラハウス2C
・HP:http://tetorin.jimdo.com/