2013年12月5日木曜日

パートナー団体訪問記⑦

こんにちは、ボランティアの水野です。
第4回の訪問を行いましたので報告します。
今回は一宮市にある「のわみ相談所」にうかがいました。
最近、NHKテレビに取り上げられましたし、これまでに新聞等でも何回も取り上げられているのでご存知の方も多いかと思います。

最初に「相談所」で三輪所長さんからお話をうかがいました。

(三輪所長さん)

現在、9か所の施設を運営して日本人・外国人の野宿者・失業者・生活困窮者、DV被害者、アルコール依存症者、精神・身体障がい者等、多岐にわたる対象への支援を展開してみえます。
お話をうかがった三輪所長さんが、9年前から一宮でこの活動を始められました。
「のわみ」という名称の由来は創始者の三輪さんとのがわさんの名前を組み合わせたのと、‟宿者がになってんな仲良く相談しよう”という意味もあるそうです。
お話を伺っている最中にも。玄関先に何も言わず大量の古着が置かれていましたが、多くの寄付・支援物資等が届くそうです。
当日、相談に訪れる人はみえませんでしたが、電話はひっきりなしに入り、対応に追われてみえました。

次に最近始められた“一宮福祉弁当”の現場にうかがいました。
12月から名鉄一宮駅構内での販売を始められました。昼・夜各30食を300円で販売しています。

(駅コンコースでの弁当販売)


次にその弁当を製造している所を訪ねました。
朝4時から150食を10人のスタッフが交代で作ってみえます。駅での販売の他は、高齢者世帯等へ配食されています。
スタッフは野宿等からのわみのシェルターにたどりついた人をハローワークを通じて採用しているそうです。開始1か月で随分手際よく動けるようになったと感心してみえました。


(弁当作りの様子)


シェルター利用者等には“カフェレスト・交流サロンのわミー”で別に昼食が提供されています。



(ビュッフェスタイルでした!)

2階は男性用シェルターになっています。

   (簡易シェルター)

(一般シェルター)

最後は、‟便利屋&リサイクルのわミー”です。生活困窮者の特技や能力を活かして自立支援が行われています。のわみ相談所が運営する施設作り・改修等もここが行っています。

(倉庫)


今回は全施設をお訪ねすることはできませんでしたが、三輪所長さんの熱い思いは伝わりました。
三輪所長さんの「野宿者は、地球に一番優しい生き方をしている人」「(衣食住の提供だけではなく)真の自立を引き出すにはどうすればといいのか、そのしくみをどう作ればいいのか?をいつも考えている」という言葉に、支援について改めて考えさせられた一日でした。